(1)現状のコーポレート・ガバナンス体制を選択している理由
帝人グループでは、コーポレート・ガバナンスの仕組みは、その時点で会社の目的達 成に最適と思われる仕組みを採用することとしています。従って、社会環境・法的環境 の変化に伴い適宜見直すこととしています。
現時点の会社法のもとで、取締役会に要求されている重要な業務決定と、経営の監 視・監督機能の両機能を適切に機能させるためには、片や社内取締役(業務執行取締役 に限る)が主導する業務執行と、片や社外取締役が力点を置く経営の監視・監督機能及 び監査役・監査役会による当該機能の両輪を核としたガバナンス体制が適切であると判 断しており、当社は、当面「監査役会設置会社」を継続することとしています。これは、
「指名委員会等設置会社」が目指す経営に対する監視・監督機能の強化と同様のコーポ レート・ガバナンスを、当社においては、「アドバイザリー・ボード」、「独立社外取締 役を含む取締役会と執行役員制」、「独立社外監査役を含む監査役体制」等を通じて実質 的に果たしていることによります。
(2)現状の体制の概要 1)意思決定機関
帝人グループでは、法律の定めにより取締役会が権限を留保する事項については、
原則月1回開催される「取締役会」において、また、取締役会から権限委譲された当 社及び帝人グループの業務執行に関する重要事項(各事業グループ及び機能運営に係 わる個別中・短期計画、個別重要事項)については、社長執行役員(CEO(最高経営 責任者)、以下「CEO」)が、原則として週1回開催される「グループ経営戦略会議」
及び月1回開催される「グループマネジメント会議」での審議を経て意思決定します。
「グループ経営戦略会議」は、CEO、機能責任者、及びCEOが指名した者、また
「グループマネジメント会議」は、CEO、機能責任者、事業グループ長及びCEOが 指名した者がメンバーとなり、CEOがこれを招集しその議長となります。なお、メ ンバー以外に常勤監査役が両会議に出席します。
2)取締役会と執行役員制度
取締役の数は、意思決定の迅速化と業務執行責任の明確化を目的に、定款で10名 以内と定め、大幅な権限委譲のもとで執行役員制度を導入しています。現在は取締役 のうち4名を、独立性を確保した社外取締役としています。また、取締役の任期は定
長は取締役会長(取締役会長が空席の場合は、取締役である相談役または社外取締 役)が務めることとしています。
3)取締役候補者の選定
取締役候補者については、当社のトップマネジメントを担当するにふさわしい、人 格・見識ともに優れた人物を、本人の能力、過去の業績等を勘案した上で取締役会で 決定し株主総会に推薦しています。
4)「アドバイザリー・ボード」(経営諮問委員会)
経営全般へのアドバイスと経営トップの評価を行うことを目的に、国内外の有識者 で構成する「アドバイザリー・ボード」を設置し、取締役会の諮問機関と位置付け運 営しています。アドバイザリー・ボードには、5〜7名の社外アドバイザー(そのう ち外国人2〜3名)と取締役会長(取締役会長が空席の場合は、相談役)、CEOがメ ンバーとして参加し、アドバイザリー・ボードの議長は取締役会長が務めます。
また、アドバイザリー・ボードは、指名・報酬委員会機能を有し、CEOの交代及 び後継者の推薦、取締役会長の選任に関する審議、帝人グループの役員報酬制度・水 準の審議、CEOの業績評価等を行っています。
5)指名諮問委員会及び報酬諮問委員会
上記アドバイザリー・ボードに加え、役員人事に関して一層の透明性の向上を図る ため、指名諮問委員会及び報酬諮問委員会を運営しています。社外取締役2名、取締 役会長、CEOがメンバーとして参加し、委員長は社外取締役が務めます。両委員会 は、取締役会の諮問機関として、会長、CEO以外の取締役、経営陣幹部の指名、評価、
報酬額、及び監査役の指名に関し、取締役会に提案、提言する機能を有しています。
6)監査役の機能強化に係る取り組み状況(監査役監査)
監査役監査体制については、当社の監査役会は5名で構成し、独立性を確保した社 外監査役を過半数の3名とし、うち1名は女性であります。
また、監査役池上 玄氏は、公認会計士の資格を有しており、財務及び会計に関す る相当程度の知見を有しています。
更にグループ企業の監査役等で構成するグループ監査役会で、グループ連結経営に 対応したグループ全体の監視・監査の実効性を高め、より公正な監査が実施できる体 制になっています。
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7)内部監査の状況
内部監査体制については、当社にCEO直属の内部監査組織として「経営監査部」
を設置し、グループ・グローバル横断的に「内部統制の有効性・効率性評価等」の監 査を実施しています。なお、上場子会社等一部では、個別に内部監査組織を設置して います。平成28年3月31日現在、帝人グループの内部監査人は20名(上場子会社等 の該当者を除く)となっています。
8)会計監査の状況
業務を執行した公認会計士の状況は以下の通りです。(( )内は所属する監査法人、
継続監査年数)
平野巌(有限責任あずさ監査法人、3年)、平井清(有限責任あずさ監査法人、2 年)、切替丈晴(有限責任あずさ監査法人、1年)
業務を執行した補助者の状況は以下の通りです。
公認会計士17名、その他38名、計55名
9)トータル・リスクマネジメント(リスクの統合管理)
平成15年4月から、企業が直面する不確実性に対する予防手段として経営戦略リ スクと業務運営リスクを対象とする「TRMコミティー」を取締役会の下に設置し、
リスクに対する統合管理を行っています。取締役会は、TRMコミティーから提案さ れるTRM基本方針、TRM年次計画等の審議・決定を行います。また、経営戦略リス クのアセスメントについては、CEOが担当し、取締役会等における重要な判断材料 として提供します。監査役は、取締役会がTRMに関する適切な方針決定、監視・監 督を行っているか否かについて監査します。
なお、当社のコーポレート・ガバナンス体制の詳細については、帝人グループ「コー ポレート・ガバナンスガイド」として、インターネット上の当社ウェブサイト(http://
www.teijin.co.jp/ir/governance/guide/)に掲載しています。